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ICU・なつのブログ
ゆるっと雑談

出社したほうが評価される? 〜テレワークする時に知っておきたいこと〜

「会社がテレワークを認めるようになったから、逗子移住を真剣に考えるようになりました。」

最近の移住のニュースを見ていると、こうしたことをよく聞きます。

私もその一人です。
逗子(神奈川県)から新橋(東京都)まで片道1時間/往復2時間かけて毎日通勤するのは流石に大変だけど、週に2日だけ出社すればいい、あるいは月に数日だけ出社すればいい、というような状況になれば、東京都内から逗子や鎌倉に引っ越しても良いのではと考える人も増えるかと思います。

今回の記事では、逗子に引っ越してテレワークをする時に、知っておいた方がいいことについて書きます。

出社した方が会社に評価される?

実は、テレワークが定着すれば、男女間の賃金差がさらに広がるという予測があります。

出社して働くか、あるいは自宅でテレワークするか、自分で選ぶことができる場合、小さな子供を持つ親世帯や女性の方が、男性に比べ自宅でテレワークすることを希望する傾向があります。

以下のグラフは、2021年7月〜9月にアメリカで行われた調査で「一週間(5日間)で何日テレワークをしたいですか?」という質問の回答です。

(出典)Economist

男性が約2.2日と回答したのに対して、女性は約2.4日でした。

また、12歳以下の子供を持つ家庭では、男性が約2.4日なのに対して、女性は約2.6日でした。

このテレワークの調査結果より、小さな子供を持つ親世帯や女性の方が、男性に比べ自宅で働くことを好むことが分かりますが、大事なのはここから。

上司や経営者の立場になって考えると、上司は毎日出社して顔を見ている人の方が、あまり出社していない人よりも高い評価をすることがあります。

会社の方針で意識的に出社を重視することもありますが、多くの場合は潜在的に(大して意識しないで)出社する人の方を評価します。

会社に毎日出社して残業後に一緒に、部下と飲みに出かけることでチームワークを高くするという考えは、日本でもまだ残っています。

そうすると、せっかくテレワークをするために逗子に引っ越したにも関わらず、昇進や給料アップのためには毎日出社しないといけなくなる可能性があります。

出社ではなく、仕事の成果によって評価されるように、会社側の方針構築が広がっていけば、もっと自由に住み場所を選ぶことができるようになるのにな。

参考文献

Economist, 2021年11月8日, “How to ensure that the future of work is fair for all

ABOUT ME
なつ
2010年代にICUを卒業し、今は大阪に暮らしています。卒業生の立場からICUについて書いたり、時々旅行や考えことについても発信しています。大阪の前は神奈川県逗子に住んでました。