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お雑煮とスコーン・なつのブログ
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#2 ICUの入学試験について

こんにちは、なつです!
前回のブログに続き今回も、ICUについて情報発信をしたいと思います。

なつ
なつ
なつはICUの卒業生だよ。
2010年前後に大学を卒業した後、今は大阪に住んでいるよ。

前置き

今回は大学の入学試験がテーマです。
とはいえ、私が大学に入学した時なんてそもそも10年くらい前の話なので、古すぎてほとんど参考にならないのではないかと思っています。

ですので、具体的な試験対策や受験勉強の方法については学校の先生や、塾の先生、大学の公式サイトで確認することをお勧めするのは言うまでもありません。

今のICUの入学試験がどうなっているのかについては、大学の公式サイトでご確認ください。私の受験当時と比べて年々アップデートされているし、入学試験の問題も普通の大学と比べて変わっているし、受験ルートも一般枠の他に帰国子女枠、AO入試枠、推薦枠などがたくさんあって、改めて特徴的な大学だなと実感するところです。

受験ルート

ICUの受験ルートは複数あって次の表の通りです。
ICU admission route
(引用元)ICU 公式サイトより引用 「受験生別おすすめ方式」

それぞれの合格者枠は次の通りです。

①一般選抜:250名
②総合型選抜(いわゆるAO入試と理解):65名
③ユニヴァーサル・アドミッションズ(いわゆる帰国子女枠と理解):120名

実は、上記に加えて、他にも受験ルートがあります。
それが学校推薦型選抜と、社会人入学、転編入学です。

④学校推薦型選抜:180名
⑤社会人入学、転編入学:それぞれ若干名

こんなに沢山の受験ルートがあって、混乱しますよね。

私が高校生の立場に戻ったらどうするか

「仮に、私が今高校生の立場に戻って、ICUに進学したいと思ったらどうするか」ということについて、
個人的に大事だと感じることがあります。

一番大事なのは、「自分の先入観だけで受験ルートを1本に絞らないこと」です。

どういうことか説明します。

私は2010年前後に「一般選抜ルート」で試験を受けて入学しています。
一般選抜ルートというのは、他の私立大学と同じようなペーパー試験(英語など)を受験して合格するものです。

私は「留学経験なし・日本の中学/高校で学んだ」のですが、ICUだけでなく、国立大学を併願で受験したいと思っていました。
当時の私のような学生の受験スケジュールは、以下のような感じです。

ⅰ)高校3年の年明け1月頃に「大学入学共通テスト」を受験する。私の受験当時は「センター試験」と言いました。

→ⅱ)2月にICUの「一般選抜試験」を受験する。その後ICUの合格発表(2月)。

→ⅲ)3月に国立大学の2次試験を受験する。国立大学の合格発表(3月)。

→ⅳ)4月にICUに入学

私は高校2年くらいの時からICUを第一志望で受験したいと考えるようになりましたが、通っていたのが地元の公立の進学校でして、周りの友達は国立大学志向がほとんどでしたし、学校の先生も「頑張って勉強して国立大学を目指そう」という雰囲気で指導されてました。

幸いにも、高校3年生の時に私の進路指導を担当してくれた先生や、塾の先生はICUのことを知っていて、受験のサポートをしてくれたのですが、関西の高校からICUを受験する人は稀なので運が良かったのだと思います。

こういう環境で高校生活をやっていて、毎日部活動と高校生活に一生懸命になっていると、なんとなく自分も周りと同じルートで受験する流れになってしまいがちです。

そして、ICUの「一般選抜ルート」が一番良い選択肢のように思えてくるのですが、ここで改めて冒頭の言葉を思い出してください。

「自分の先入観だけで受験ルートを1本に絞らないこと

落ち着いてしっかりと情報収集すれば、他にも受験ルートの選択肢があるかもしれないことが分かってきます。
他の選択肢を検討した結果1本に絞ることと、最初から1本に絞ることは、結論は同じでも納得感が全然違います。

ICUに入学するチャンスを、始めから自分で狭める必要は全くありません!

他の選択肢を検討するというのは、例えばこういうことです。

ICUの学校推薦枠

私が高校2年の時、ICUのことを調べていると、自分の高校に「ICUの学校推薦枠」があることがわかりました。
説明を聞いてみると、物理の履修が必須であり、かつ優秀な成績を収めている事が推薦枠の条件でした。
理系の高校生に限定された推薦枠でしたので、文系の学生だった私はその時点で諦めてしまいました。

でも振り返ってみると、私の高校には文系→理系に途中から変更できる制度があったので、本気で狙っていればできたかもしれないですね。

学校推薦枠の合格率は、一般選抜ルートよりも圧倒的に合格率が高いです。簡単とは全く思っていませんが、ペーパーテストの一発で合否が決まるものよりも、学校推薦を狙った方が向いている人も多いのではないでしょうか。
しかも、私の高校の場合は、ICUに行きたい学生なんてほとんどいなかったので、推薦枠を巡る競争も少なく意外と穴場だったかもしれません。

同じようにICUの学校推薦枠は全国の大学にあります。ICUはキリスト教系の大学なので、同じようにキリスト教系の高校には学校推薦枠が設けられていることが多いと聞きます。

総合型選抜(いわゆるAO入試)

その他に検討の価値があるのは、総合型選抜(いわゆるAO入試)です。

私の大学の友人にもこのAO入試で入学した子がたくさんいます。

主に、小論文と面接を通じて合否が決まるものだと理解していますが、これについても「一般選抜ルート」のペーパーテストの一発で合否が決まるものよりも向いている人がたくさんいるはずです。対策塾もあると聞いたことがありますし、合格発表の時期も10月頃と早めなのもメリットです。

編入学と社会人入学

最後に、編入学と社会人入学です。

合格者が毎年若干名、と書かれていますが、私の学年にもこのルートで入学してきた人がいました。
ICU の授業は対話・ディスカッションが多いので、編入学や社会人入学の方と授業のグループワークを一緒にすることもかなり多いです。

どの受験ルートでも入学後はみんな気にしない

「一般選抜」であれ、「学校推薦」であれ、「社会人入学」であれ、どのルートで入学したら入学後に有利になるのかと考えることもあるかもしれませんが、
実際は誰もそんなこと全く気にしていません。(笑)

履修できる授業に制限はないですし、入学後の交換留学に不利になるとかそんなことは聞いたことありませんし、学生生活上で受験ルートが気になることは本当にほとんどないと思います。

あえて言うなら、大学1年の入学したての頃は、AO入試や学校推薦枠で10月頃に合格した子たちは、4月の入学式がある時期までには、既に入学前から交流が始まっていたことくらいです。

当時は「Mixi(ミクシー)」という、今でいうFacebookの前身みたいな交流ツールをみんなが使っていた時代だったので、mixi上で「春からICUに入学する人集まれ!」みたいなグループができていたらしいです。情報収集には便利だと思いますが、入学して少し経つとそんなグループがあったこと自体みんな忘れちゃいます。

大学のアドミッションポリシー

大学のアドミッションポリシー(求める学生の資質)にはこう書かれています。

自己と世界の変革に挑戦するさまざまな可能性に満ちた学生を受け入れるため、教養学部では多様な選抜方法と多元的な評価尺度による入学者選抜を実施しています。

(引用元)ICU 公式サイト

高校生にとっては、受験ルートが複数あって戸惑うこともありますが、まさにこの入学ポリシーの通り、入学したらいろんなバックグラウンドの人がいる事がわかります。

「知り合いの知り合いを6人たどれば、世界中の誰とでもつながる」という有名な社会理論(6次の隔たり)がありますが、ICUは他の大学よりも小さなコミュニティなので、大体みんな「友達の友達」ですぐに仲良くなっちゃいます。

あと、ICUの学生は英語ができるイメージがありますが、実は英語がほとんど話せない子もいます。
英語の授業が多い大学なので、英語できないと結構厳しいですけど、少なくとも私の周りでは英語ができないという理由で大学を辞めた子は聞いたことないです。

その分色々な経験をしてる同級生がたくさんいて、話している中で、「へ〜そんな境遇で育ったきたんだ」「面白い経験してるね」と思うことが本当に何度もあります。この辺りがICUに入学したらみんなICUが好きになる理由だと思うのですが、また機会があれば書きます!それでは〜👋

ABOUT ME
なつ
暮らしのこと、英語、旅行がテーマ。大阪に住んでいます。大阪の前は神奈川県逗子に住んでました。