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なぜインドではクラクションが止まらないのか

なつ

私のブログで度々取り上げているインドの車のクラクション。
まさに今このブログを書いている自宅でも、クラクションの音が聞こえています。
どれくらいうるさいのか、言葉で説明するのが難しいため、この記事を参考にしていただくのが分かりやすいです。(道路の騒音についてロンドンとデリーを比較しています)

https://www.economist.com/interactive/asia/2026/04/23/honking-is-harming-indias-health-and-its-economy

インドの騒音レベルは世界トップクラスで、デリーの平均騒音は約75デシベル。ピーク時は100デシベル超(チェンソー並)です。参考までに東京では約60-70デシベル。ロンドンでも約60-70デシベルです。

また、同じ70デシベルでも体感は全然違います。

東京・ロンドンでは比較的一定の低周波的な背景音が中心で、突発音は少ない(ストレスは比較的少ない)。一方でインドではクラクションなどの突発的・高周波音が多い(ストレスが大きい)。

私のように日本で長く過ごした駐在員はインドの音でストレス反応を起こしますが、インドの人は慣れているのであまり問題には思っていないようです。

ただし、慣れているから大丈夫というわけではなく、健康被害も報告されており、難聴(インドでは6000万人以上)、睡眠障害・ストレス増加、子供の認知力の低下、などインド人は騒音に慣れているように見えても、体には慢性的な負荷がかかっているはずです。

インドのトラックの後ろにはよくこんな言葉が書かれています。

“Horn OK Please”

意味は追い越す時はクラクションを鳴らしてOK

つまり、鳴らすことが推奨されているような道路文化があります。

日本ではクラクションは基本的に危険を知らせるもので、無闇に鳴らすのはマナー違反ですね。

ただ、インドではいわばコミュニケーションツールになっていて、今から追い越しますよ、ここにいるよ、進んでくれ、ちょっとどいてくれ、といった意思表示を全て音で伝えます。

信号が設置されていない交差点も普通にあるので、事故を起こさないように音が会話の代わりになっている。車、バイク、オートリキシャ、歩行者が混在し、車線は合ってないようなもの(なぜ車線が引かれているのか理解できず、車線の上を走る車も普通にいる)(なんて国だ・・・)

ある調査では、コルカタの電動バイクは1時間に鳴らすクラクションの数はなんと131回!

ベンツで有名なメルセデスも、インドでは何回鳴らしても壊れないように耐久性の高いクラクションを採用しているそうです。

デリーには車のクラクション専門店があり、良い車を買ったのに音が見合ってないので、良い音がするものに交換するというカスタマイズサービスが人気とのこと。

https://share.google/3KbOF90W9J720c0L5

もちろん対策も議論されていて、例えば:

クラクションを鳴らすと警告が出る装置(実験では鳴らす回数が60%以上減少)

静音舗装や電気自動車の普及(中国では効果あり)

ただ、制度でけではなく、インド人が騒音を問題だと認識することが大前提となりますが、現状はその声も騒音に掻き消されています・・・。

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この記事を書いた人
なつ
なつ
インド駐在・30代社会人
小さい頃から海外の文化に興味はあったものの、高校を卒業するまでは日本を出たことがありませんでした。 大学時代にイギリスへ留学したことをきっかけに、海外旅行が趣味となり、友人と、あるいは一人で、さまざまな国を旅するようになりました。 そしてこのたび、仕事の関係でインドに駐在することになりました。 このブログは、インド駐在中の何気ない日常や気づきを綴る、ごく個人的な記録です。 日本の味“お雑煮”が恋しくなるような瞬間や、チャイの香りに癒される午後など、和とインドが交差する暮らしの中で感じたことを、できるだけ素直に書いていきたいと思っています。 これからインドに渡る方や、異文化の暮らしに関心のある方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
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